がない状態の体重」です.これまで呼吸困難.湿性う音.
末梢浮腫など水分過剰の症状や.元気がない(asthenia).起立性低
血圧など水分喪失の症状がない状態の体重と臨床的に判断されていま
した.また.胸部レントゲン上の心胸郭比(CTFT1) 50%未満など
が参考とされています.
適切なDW設定のために現在.臨床の現場で比較的簡便に使用され
ている指標について解説します.
ドライウェイ卜の指標
①心胸郭比
透析終了後の胸部X線写真でのCTRは.男性で50%.女性で50〰55%以下が目標.
②ナトリウム利尿ペプチドファミリ一(ANP.BNP)
1)ANPは心房がら分泌されるホルモンで.その血中濃度は右心房
圧と正相関します.透析後の血中濃度が40?60pg/mLで.至適
なDWが達成されていると考えられ.水分過剰状態では高値になります.
2) BNPは主に心室で合成されるホルモンで,分泌量左心機能低
下と密接に関連して鋭敏に亢進し.無症候性心不全の診断や心不全
の治療効果判定の指標としてきわめて有効です.100?200pg/
mLであれば.左室機能は適正な状態にあると考えられます.
ANP・BNPともに透析患者さんで有意に上昇し.透析を行なう
と低下しますが.BNPの低下度はANPと異なり.除水量と相関せ
ず.1回の透析による減少はANPよりも少ないとされます.これ
は血漿BNP濃度が,体液量よりも心室負荷の状態を反映するためと考えられます.
③下大静脈径
下大静脈径を超音波断層法にて測定し.循環血液?を推定します.
安静呼気時最大径avce)と安静吸気時最小径avci)の2点を測
定し.虚脱度(cr2)を計算します.透析による除水によりIVCe,
IVCiは低下し.虚脱度は上昇します.溢水状態に近いとCIは0に近
く.脱水状態に近いと1に近づきます.
Cl=(IVCe-IVCi)/IVCe
④血圧
過剰な除水が行なわれると.透析後の血圧低下が頻繁におこること
があります.血圧値は適正なDW設定に役に立ちますが.心機能低下
時には判断がむずがしくなります.
⑤浮腫
透析終了時に浮腫が認められないことは参考となります.浮腫がみ
られる場合は.正常間質液量の30%程度の増?が認められます.
⑥クリツ卜ラインモニタ一
透析実施中に,持続的にHt値をモニタ一することで循環血液量の
変化を推定できます.
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