2014年5月6日火曜日

透析患者の痒みの原因

透析患者さんの痒みの原因は多岐にわたりますが.大きく皮膚局所の間題.腎不全や透析に起因す

る全身性の要

因.痒みを感知する中枢性の異常などが考えられています.




皮膚局所の問題では,乾燥や痒み感受性の亢進によって皮膚をこわすと.

その部位が湿疹化して.さらに痒みを増幅するといった悪循環をくり

返すことはよく経験されます.




痒みの程度も患者さんによってさまざまですが.昔(20?30年前)に比べると.夜も眠れず始終?いてい

ないといられないような強烈な痒みを訴えるケースは少なくなりました.ひとつには,ハイパフォーマ

ンス膜とよばれる高性能透析膜の開発により.従来の透析膜で

は除去できなかった分子量1万以上の低分子蛋白領域の尿毒素(腎不

全のために体内に蓄積する物質)まで除去できるようになったことが

大きいと思われます.ころした尿毒素をより効率的に除去できる血液

濾過透析(HDF)により痒みが改善したという報告も多く.痒みの

原因として物質自体は特定できませんが.尿毒素の蓄積は大きな位置

を占めています.




また,二次性副甲状腺機能亢進症(SHPT)を合併する透析患者さ

んでは痒みが強く.副甲状腺摘出術を行なろとほとんど即座に痒みが

改善します.副甲状腺ホルモン(PTH)そのものやSHPTに伴うカル

シウム(Ca).リン(P)の上昇も痒みに大きく関与しています.

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